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寄付チラシの基礎知識

2020.5.14

【保存版】寄付チラシ7つのチェックポイント


どうすれば、「寄付しようかな」と思ってもらえるチラシをつくれるか。
読み手が寄付してみたくなる、その最後の一歩を促すチラシをつくる上で、押さえておきたいポイントを7つに絞り、まとめました。

こちらの記事では、チェックポイントの概要だけをお伝えしていきます。

もっと知りたい!という項目がありましたら、もう少し詳しく説明している各記事へのリンクもありますので、ぜひお立ち寄りください。各記事内には、参考になる寄付チラシ事例もご紹介しています。

 

【1】どこで、誰にどのように使うか想定できていますか?

例えば、チラシを作ります、印刷されました、じゃあどこに配ろうか?
…と、印刷した後に考えるのはちょっと遅いんですね。正確には、順番が逆です。

どんな場面で、誰に、そしてどのように使うのか?

この3点を、チラシをつくる前にイメージすることが大事です。
手配りなのか?
郵送なのか?
活動を知っている人に配るのか?
全く活動のことを知らない人に配るのか?

それによって、チラシの内容は、全然変わってきます。
どんな前提で、どこから文章を載せていくか、といった文量も変わってきます。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【寄付チラシチェックポイント1】どこで、誰にどのように使うか想定できていますか?

 

 

【2】オモテあっさりウラぎっしり

突然ですが、オモテ面の役割って何だと思いますか?

それは、手に取ってもらい、裏をめくってもらうことです。
つまりは、つかみであり、導入としての役割を持っています。

「裏をめくらなくてもオモテ面で言いたいことが伝わるようにしたい」と
ついつい思ってしまいがちなのですが、そうすると、オモテ面がギューギュー詰めの息苦しい情報量になってしまいます。

情報量の多いオモテ面、例えるならば、
・いきなりヘビーな肉料理が出てくる中華料理
・初対面でずーっと早口で話し続ける人
・最初にたくさん登場人物が出てくる映画
というところでしょうか。

中華料理とか、フランス料理とか、そういったコース料理は、
いきなり肉料理とか最初に出てきませんよね。
まずは、前菜が出てきたり、スープが出てきたり、消化し易い量で、消化し易いものが順繰り順繰りに出てきます。

これは、チラシも一緒です。
読み手が消化しやすい言葉を、消化しやすい量にして、イラストや写真を添えて、消化しやすい順番で、掲載していくことが大事です。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【寄付チラシチェックポイント2】オモテあっさりウラぎっしり

 

 

【3】他者の声を掲載していますか?

マーケティングの神様と言われるフィリップ コトラーと、アラン・R.アンドリーセンの「非営利組織のマーケティング戦略」によると、
「他者」の存在は、行動を決定する時の主な要因のひとつとされています。

健康食品のCMで、学習塾のチラシで、あるいはamazonや食べログで、必ずと言っていいほど、「他者の声」が使われています。

寄付チラシに掲載するものとしては例えば、
・受益者(寄付の恩恵を受ける人)の声
・NPOの代表や理事、スタッフの声
・既存の寄付者や賛同者、協力者の声
・その分野で有名な方の声
・読み手にとって影響力がある人の声
といったものが挙げられます。

他者の声をただ単に掲載するだけでなく、
・顔写真も載せる
・顔写真が難しければ、人物イラストを載せる
・属性プロフィール(年代、性別)を載せる
という工夫をすることによって、よりリアリティが増すだけでなく人肌を感じさせる、さらに言えば顔の見えるチラシになります。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【寄付チラシチェックポイント3】他者の声を掲載していますか?

 

【4】寄付によって得られた成果を説明していますか?

「寄付によって得られた成果」というのは、寄付が集まったことによって解決できたことや、達成できたことを指します。

すでに成果が出ているのであれば、ぜひ載せましょう。
何故なら寄付を無駄にしないという強い説得力になります。さらに、数字とセットで掲載することで、よりインパクトが生まれます。

自分の1,000円・2,000円が何に使われるのか?
読み手にしてみれば、数字をもって成果が出ているとわかれば、とても安心することができます。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【寄付チラシチェックポイント4】寄付によって得られた成果を説明していますか?

 

【5】目安の金額は提示してありますか?

寄付金額の目安を提示するのは、定番の表現です。
寄付を積極的に集めている団体のほとんどが取り入れているのではないでしょうか。

寄付チラシの主役は、読み手です。
読み手にとってわかりやすく、ワクワクして、気持ちよく寄付ができます。

自分の1,000円・2,000円がどんないいことに変わるのか?
具体的な例があるとイメージしやすくなります。

必ずしも、寄付金をこの用途に使わなければいけない、という訳ではなくて、
「一例です」という形で提示すれば大丈夫ですので、あまり難しく考える必要はありません。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【寄付チラシチェックポイント5】目安の金額は提示してありますか?

 

【6】税控除の説明はありますか?

認定NPO法人、特例認定NPO法人、公益社団・財団法人、社会福祉法人、学校法人、更生保護法人など、税控除の対象の場合は、
ぜひ寄付チラシでしっかりアピールしていきましょう。

寄付チラシの主役は誰かというと、読み手です。
読み手にとってメリットになるもの、書いてあると嬉しいことを積極的に書くことをおすすめします。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【寄付チラシチェックポイント6】税控除の説明はありますか?

 

【7】すぐにアクションしやすいような配慮はありますか?

活動に共感して、「あ、寄付しようかな」と思ったとしても、寄付の手続きが面倒だったり、分かりづらかったりすると、ついつい後回しになってしまいます。

「鉄は熱いうちに打て」という諺のとおり、熱くなった心が冷めないうちに。

寄付がいかに簡単で、手間がかからないかをわかりやすく伝え、
少しでも不安を感じそうなことがあれば前もって解消し、
寄付する最後の瞬間までエスコートする、という気持ちで、最後まで気を抜かず、丁寧なチラシに仕上げていきたいものです。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【寄付チラシチェックポイント7】すぐにアクションしやすいような配慮はありますか?

 

チェックポイントの考えの元になった内閣府調査

最後に、このチェックポイントをまとめる上で参考にした内閣府の調査についてご説明します。

全国に居住する満20歳から69歳までの男女9,000人に調査をしたものです。

その中で「あなたが寄付をするにあたり妨げとなることはありますか?」と言う質問がありまして、その結果を踏まえて、寄付しやすいチラシのチェックポイントを導き出していきました。

こちらの記事にまとめていますので、もしよろしければどうぞご覧ください。

「寄付の妨げとなる要因は?」9,000人に聞いてみた(内閣府が)