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寄付チラシの基礎知識

2020.5.07

【寄付チラシチェックポイント4】寄付によって得られた成果を説明していますか?


どうすれば、「寄付しようかな」と思ってもらえるチラシをつくれるか。
読み手が寄付してみたくなる、その最後の一歩を促すチラシをつくる上で、押さえておきたいポイントをご説明していきます。

今回ご説明するのは、
「寄付によって得られた成果を説明していますか?」
です。

 

●成果は、読み手の安心材料

「寄付によって得られた成果」というのは、寄付が集まったことによって解決できたことや、達成できたことを指します。

すでに成果が出ているのであれば、ぜひ載せましょう。
何故なら寄付を無駄にしないという強い説得力になります。さらに、数字とセットで掲載することで、よりインパクトが生まれます。

自分の1,000円・2,000円が何に使われるのか?
読み手にしてみれば、数字をもって成果が出ているとわかれば、とても安心することができます。

 

●長野サマライズ・センターさんの寄付チラシ事例

こちら、長野サマライズ・センターさんの寄付チラシです。
長野県を拠点に聴覚障がいのあるお子さんをサポートする活動をされています。

認定NPO法人 長野サマライズ・センター https://www.nagasama.net

チラシの表面の下にはこう書いてあります。
「皆さまのご協力のおかげで、たくさんの笑顔が生まれています。
これまで、29都道府県60校、5,000名の聴覚障がいの方々に文字による支援を届けてきました。」

長野サマライズ・センターさんによると、このチラシを作るうえで、改めて数字をカウントされたそうです。
すごい大変な作業だったと思いますが、こういう風に数字を提示すると、読み手にとってみればわかりやすく安心できるチラシになります。

 

●あおぞらさんの寄付チラシ事例

カンボジアやアフリカのタンザニアなどで医療支援をされています。

NPO法人あおぞら https://npoaozora.org

タンザニアで病院を建設するにあたって、医療機材を購入するための寄付を集めるというクラウドファンディングがありまして、その時に使われたチラシです。

あおぞらさんにとっては2回目のクラウドファンディングということで、前回のクラウドファンディングの成果を中面に掲載しています。

実際に過去のクラウドファンディングでこれだけ成果が出ましたよ、と提示することで、今から、みなさんに支援していただくお金は無駄にしないという強いメッセージになっています。
数字だけでなく、グラフもあると一目で理解できるので、さらにわかりやすい紙面になっています。

 

●まとめ

寄付によって得られた成果を掲載することで、読み手に向けて
「この団体なら、私の寄付をきっと最大限生かしてくれる」
そんな期待感と安心感、そして信頼感を生み出すことができます。

手間はかかりますが、数字とグラフを盛り込んで、わかりやすい紙面づくりにチャレンジしてみましょう。