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寄付チラシの基礎知識

2020.5.05

【寄付チラシチェックポイント2】オモテあっさりウラぎっしり


どうすれば、「寄付しようかな」と思ってもらえるチラシをつくれるか。
読み手が寄付してみたくなる、その最後の一歩を促すチラシをつくる上で、押さえておきたいポイントをご説明していきます。

今回ご説明するのは、
「オモテあっさりウラぎっしり」
です。

 

●チラシのオモテ面の役割

突然ですが、オモテ面の役割って何だと思いますか?

それは、手に取ってもらい、裏をめくってもらうことです。
つまりは、つかみであり、導入としての役割を持っています。

「裏をめくらなくてもオモテ面で言いたいことが伝わるようにしたい」と
ついつい思ってしまいがちなのですが、そうすると、オモテ面がギューギュー詰めの息苦しい情報量になってしまいます。

情報量の多いオモテ面、例えるならば、
・いきなりヘビーな肉料理が出てくる中華料理
・初対面でずーっと早口で話し続ける人
・最初にたくさん登場人物が出てくる映画
というところでしょうか。

中華料理とか、フランス料理とか、そういったコース料理は、
いきなり肉料理とか最初に出てきませんよね。
まずは、前菜が出てきたり、スープが出てきたり、消化し易い量で、消化し易いものが
順繰り順繰りに出てきます。

これは、チラシも一緒です。
読み手が消化しやすい言葉を、消化しやすい量にして、イラストや写真を添えて、消化しやすい順番で、
掲載していくことが大事です。

 

●青空保育たけの子さんの寄付チラシ事例

具体的な事例を紹介します。
青空保育たけの子さんの寄付チラシ事例です。

野外保育をテーマに活動をされている団体さんです。
福島県で団体を立ち上げたものの、原発の事故がありまして、福島から山形に毎日バスで片道50キロ送迎をしてされています。

NPO法人青空保育たけの子 https://www.takenoko-aozora.org

オモテ面は写真をドーンと持って来ています。
読み手の心をキャッチして裏面をめくってもらうために、言葉はちょっとだけ、あくまで最低限にとどめています。
裏面をめくるのは興味がある人なので、ある程度密度がある紙面になっています。

 

●京都DARC(ダルク)さんの寄付チラシ事例

次の事例は、京都DARCさん。
京都で薬物依存症の方の自立支援をされている団体です。

認定NPO法人 京都DARC http://www.kyoto-darc.org

こちらも写真を大きく配置。
「みなさんのお力と関わりが彼らの再出発を後押しします。」という言葉を力強く大きめにしています。
こちらも、裏面はちょっと、文字が多めなんですけれども、関心のある人が手に取って、じっくり読んでいただくような構成になっています。

 

●まとめ

チラシはポスターと違って、両面使うことができます。
その特性を生かして、オモテあっさり、ウラぎっしり、それぞれの役割を発揮して構成すると、読みやすく理解しやすいチラシに一歩近づきます。