寄付チラシの基礎知識
【寄付チラシチェックポイント5】目安の金額は提示してありますか?
どうすれば、「寄付しようかな」と思ってもらえるチラシをつくれるか。
読み手が寄付してみたくなる、その最後の一歩を促すチラシをつくる上で、押さえておきたいポイントをご説明していきます。
今回ご説明するのは、
「目安の金額は提示してありますか?」
です。
寄付のイメージが湧いてワクワクする
寄付金額の目安を提示するのは、定番の表現です。
寄付を積極的に集めている団体のほとんどが取り入れているのではないでしょうか。
寄付チラシの主役は、読み手です。
読み手にとってわかりやすく、ワクワクして、気持ちよく寄付ができます。
自分の1,000円・2,000円がどんないいことに変わるのか?
具体的な例があるとイメージしやすくなります。
必ずしも、寄付金をこの用途に使わなければいけない、という訳ではなくて、
「一例です」という形で提示すれば大丈夫ですので、あまり難しく考える必要はありません。
しぶたねさんの寄付チラシ事例
大阪を拠点に、病気のお子さんのきょうだいや、障がいを抱えている子どものきょうだいにフォーカスした支援活動をしている団体さんです。
しぶたね https://sibtane.com
3,000円の会費でこんなことができますよ、10,000円ならこういうことができますよ、という例を写真付きで入れています。
くるみー来未さんの寄付チラシ事例
神奈川県川崎市を中心に、自閉症や知的障がいなどの障がいのある人と家族の支援活動をされる団体さんです。
特例認定NPO法人くるみー来未 http://kuruminaoto.org
30,000円、10,000円、5,000円という形で3つ提示しています。
「松竹梅の法則」という考え方がありまして、できれば2種類ではなく3種類ご用意することをおすすめします。心理学的に中間のものを選ぶ性質があるそうです。
これは「極端性回避」や「妥協効果」と呼ばれている現象です。(引用:行動経済学 経済は「感情」で動いている)
そもそも「1口の金額をいくらにしたらよいかわからない」という方に
そうはいっても、「1口の金額をいくらにしたらよいかわからない」という方におすすめなのが、非営利団体の資金調達ハンドブックという本です。
この本においても、寄付者に寄付額の目安を示すことの大事さが書かれています。
資金集めに苦労しているすべての団体におすすめしたい名著です。
まとめ
こういった法則も頭の片隅にいれつつ、でもやっぱり大切にしたいのは、いかに気持ちよく寄付してもらえるかどうか、という点です。
えいやと最後の一歩を気持ちよく踏み込んでもらう、寄付の決断をしやすくするための配慮として試しにとりいれてみてはいかがでしょうか。