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“関心をもって関わっていただけていることが伝わってきて、依頼して間違いなかった思いました。”

認定NPO法人よみたん自然学校

福校長

小倉のぶ

沖縄の読谷村(よみたんそん)で「心をひらいて 学んで 育つ」場づくりをして20年目を迎える認定NPO法人よみたん自然学校の小倉のぶさんにお話を伺いました。

公開日: 2023年 12月 25日

仕上がり後のインタビュー

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ご依頼いただくにあたって、寄付集めに関するお悩みや課題感はどんなものがありましたか?

イベントなどで、参加者に手軽に配れるA4サイズの寄付チラシが欲しいと思っていました。ただ、団体の特徴を捉えて、相手に響く言葉やストーリーを自分たちで作り上げる自信や手間を考えると、なかなか着手しにくいという状況でした。
また、現場があって皆忙しいので、第3者の視点で寄付集めに関して分析してもらったり、アドバイスや進行管理を頼みたいと思っていました。

キフフをご依頼いただく決め手になったポイント(理由)はなんですか?

NPOの抱える問題や、寄付の仕組みに熟知されており、ファンドレイザーさんとの伴走企画も一緒にされていたりと、経験が豊富である点です。
地元のデザイン会社とは違い、NPOの寄付に専門特化したデザイン会社さんであること。短時間での納品スケジュールを出していただきありがたかったです。

寄付チラシを作成するにあたり、期待した点は何ですか?

「寄付を募る」ということに特化したデザイン会社であることを前提に、こちらの活動の想いを整理していただき、第3者への伝え方&伝わり方を、具体的に指南していただきたい思っていました。世の中、素晴らしい活動をしている団体があまたある中で、客観的にみて、自分たちの活動へどうしたら寄付をしたくなるか?という視点でのアドバイスを期待していました。アドバイスから、私たち自身で、活動の上で大事にしていることを抽出したり、ミーティングを重ねる中で、今後の寄付活動のトレーニングの1歩としたいと思っていました。

寄付チラシの制作過程はいかがでしたか?

問い合わせから納品まで2ヶ月。実質1ヶ月半という短い期間で、沖縄という遠方でもあったゆえに、ズーム会議を2回も開いて、学校内で寄付チラシを担当者3名と林田さんとで共通認識を作りながらの制作、スケジュール管理もスピード感もありとてもよかったです。
寄付という特殊な案件に関して、知識や経験が豊富な林田さんに安心してなんでも質問させていただきました。また、寄付チラシづくりの準備に使えるワークシート、チラシ経由の寄付の目標額を設定することや、配布先リストを作ることの重要性について学び、我々もただ任せて作れば良いという発想から抜け出て、ワークをしながら、具体的な未来を描くことができました。ひとつひとつ相談にのっていただいた案件が、林田さんの知見を伴いながら、内容やデザインに反映され、より良くなっていく過程は、さすがだなと思いました。ライターのマキノさんの来訪も、我々を単なるクライアントという対象でなく、関心をもって関わっていただけていることが伝わってきて、依頼して間違いなかった思いました。

仕上がった寄付チラシはいかがでしょうか?

寄付をお願いするにあたって、真面目&硬い紙面になりすぎず、賑やかで楽しそうな雰囲気が伝わる遊び心のあるチラシとなって、本当に嬉しいですし満足しています。創立20周年という節目で寄付チラシを作成しましたが「これからの20年かけて取り組みたいミッション」を言葉で表現できたと思います。また、自分たちでは難しい、自然学校らしさを客観的に見て、捉え直して、デザインしていただいたように思います。

この寄付チラシをどのように活用していく予定ですか?

まずは、よみたん自然学校と関わりのある方々、顔がみえる範囲でスタッフや保護者で手配りや、郵送で配布していきたいと思います。クレジットカード決済の寄付サイトをつくり、QRコードで寄付サイトにも飛べるようにしていますが、この払込取扱票付きのチラシを作ったのは、顔見知りに手渡ししながら、今の学校の話や子どもの様子を伝えるのがねらいですので、やはり手配りが一番なのかなと思っています。チラシの配布計画を実際に実行にうつし、この半年~1年かけて配り、身近な賛同者を募っていきたいと思います。

制作担当者より

なんとしても成果に結びつけたい!という一心で制作進行していきました。

ご相談をいただいたときから、初めてやりとりさせていただくとは思えない、不思議な感覚で仕事をさせていただきました。
20年という節目の重要なタイミングのご依頼ということで、責任感を感じつつも、なんとしても成果に結びつけたい!という一心で制作進行していきました。
よみたん自然学校さんの思いや活動の実績だけでなく、なんと言っても、ロケーションの良さと、それらを最大限表現してくれる写真の素晴らしさに助けられました。現地に行きたいです!(ディレクター:林田)

かかわるみんなの気持ちを尊重した制作

お打ち合わせでは、この20年の取り組み・活動に込めた想い・これから挑戦されたいことなどをお伺いしつつ、寄付チラシをお渡しする可能性のある方の人物像についてもヒアリング。「団体の状況・気持ち」と「チラシを手に取る方の状況・気持ち」の両方を踏まえたうえで、目や心に残りそうな構成や訴求を一緒に検討させていただきました。
また、やり取りの中で「この立地・環境にも助けられて20年間やってこられた」「沖縄への感謝とリスペクトも込めたい」というお話をされていたこともあり、(幸運にも他の用事とスケジュールが重なったこともあり)よみたん自然学校さんにも訪問したところ、とてもあたたかく受け入れてくださいました。ほんの少しの時間でしたが、学校や周辺環境の空気・子どもたちののびのびした様子・それを見守るスタッフの皆さんのまなざしなどを踏まえたうえで原稿をご提案することができたかなと思います。
ふだんの活動でも、お互いの「どうしたい?」を大切にして活動しているとのお話に相違なく、常にこちらの意見も尊重していただきながらいっしょにアイデアを出し、ともにブラッシュアップしていくなど、たいへん丁寧に進めていただきました。貴重な機会をありがとうございました!(ライター:マキノ)

同じ屋根の下で過ごす!をデザイン。

制作にあたり、認定NPO法人よみたん自然学校様の「心をひらいて 学んで 育つ」場づくりの主旨に、他の地域との差異はなんだろうと考えました。
はじめに浮かんだのは独特の瓦屋根の色や形です。よみたん自然学校様をひとつの家とし「同じ屋根の下で過ごす、暖かく、楽しい時間」をデザインしようと思いました。
赤い独特の屋根瓦の下には、さまざまなシーンの笑顔の子どもたち、そしてスタッフの人たち。そこから伝わるイメージを壊さないような赤瓦の茶色やフリーハンドっぽいフォントも使用しました。(デザイナー:田澤)

認定NPO法人よみたん自然学校

沖縄は、読谷村で「心をひらいて 学んで 育つ」場づくりをして20年目。
平日は認可外保育園「幼児の学校」と「フリースクール小学部」を運営。毎日40~50名の子どもと大人が赤瓦の古民家で遊びながら暮らしています。長期休暇には、年間通して7~10本のキャンプを実施。また観光施設の中にあるため、ちんすこうづくり体験を観光客&修学旅行生に提供。沖縄らしさと周囲の環境を生かしながら、自然&他者との関わりを通して、大人も子どもも育ち合う場を今日も試行錯誤、模索中。

担当範囲・担当者

  • 私製承認サポート林田全弘

  • 進行管理林田全弘

  • 構成マキノスミヨ

  • デザイン田澤久子

  • ライティングマキノスミヨ

制作期間

  • 2ヶ月

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