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全体共有会・印刷注文と入稿方法レクチャー「第1期 キフフDIYプログラム」第4回レポート
株式会社ガハハでは「志あるお金を、すみずみに」をスローガンに、NPO団体がデザインツールCanvaを使いこなすための「キフフDIYプログラム」を実施しています。
2023年9月から始まった第1期は、3つのNPO団体がCanvaレクチャーや個別相談を受けながら、寄付募集のデザインを制作中。
みなさん本業がご多忙なはずですが、この短期間で制作物を完成させつつあります!
第4回となる今回は、各団体の進捗報告やファンドレイジングに役立つ情報交換ののち、講師の林田から印刷入稿レクチャーを行いました。
目次
公益財団法人PHD協会 様
「団体の他のキャンペーンを考慮し、制作物変更!」
プレゼンのトップバッターは、アジアからの研修生受け入れや、公的サポートを得られない外国の方の居住支援事業などをされている神戸の国際協力団体:PHD協会さん。
なんと今回、Canvaを使って進捗報告用のスライドを作ってお話ししてくださいました。
当初は高齢の方向けに「振替払込書つき寄付チラシ」を制作していたものの、ガハハによる個別相談会を経て「少ないスペースに、あれもこれもと盛り込みすぎかも…」と団体内で検討しなおしたそうです。配布シーンや団体の年間の寄付プロモーションにおける位置づけなども考慮した結果、全体最適解としてはこのチラシに振替払込書部分がないほうがよいのでは…という結論に。
ほぼできあがっていた「振替払込書つき寄付チラシ」でしたが、この判断を受けて急遽作り変えることに。それでも担当者の手元で素早く対応できるのがCanvaのいいところです。
そして新しいチラシ構成のプレゼンを聞いていた他の団体のみなさんからは「すごい!勉強になって、テンション上がった!」といった感想や、寄付をいただく目標を達成するために、“自分の団体ではこんなことしたよ”、“他の団体はこんなことしていたよ”といった情報提供もありました。
結果的に2種類のチラシをつくったPHD協会さんでしたが、「成果報告会のある2月までに、Canvaで口座振替の寄付チラシも作れたら」と意気込んでおられました。応援しています!
認定NPO法人盛岡ユースセンター 様
「遺贈寄付セミナーに向けて、遺贈寄付リーフレットを準備中」
続いては、岩手でフリースクールを運営する認定NPO法人盛岡ユースセンターさん。
利用希望の子どもたちが増え続けていることを受け、より適した環境に移転するために、いろいろな訴求の寄付のチラシを作っていろんな形で寄付集めをしたいと考えておられます。
そのひとつが遺贈寄付。
1団体が単独で「遺贈寄付してください!」と世間にアピールするのはなかなかハードルが高いことです。しかしそのハードルを超えるために、盛岡ユースセンターさんは岩手で活動する他の4つの認定NPO法人と連携し、司法書士の専門家を招いて<「地域のための遺贈寄付」セミナー>を対面・オンラインのハイブリッドで開催するんだそう。
他の信頼できる団体と連携し、専門家もお呼びする形にしたことで、マスコミにも取り上げてもらえているそうで、他の参加者からは「すごい~」と感嘆の声が上がりました。
盛岡ユースセンターさんはこのセミナーに来てくださった方に配布しようと、「遺贈寄付の三つ折りリーフレット」を制作しておられるほか、リーフレットで興味を持って問い合わせをしてくださった方には、別の詳しい資料をご案内するつもりとのことでした。
その資料もCanvaで制作して、郵送したりWebページに載せたりしていきたいとのこと。
その調子で、Canvaを使い倒していただければ…!
その他、盛岡ユースセンターさんからは幅広い情報収集のアンテナの立て方や、制作物に載せるネタの取捨選択のコツなどについて惜しみない情報提供があり、他のみなさんからも「うちはこんな取り組みをしたら、これだけ寄付が集まりました!」などの話題も出るなど、Canvaのプログラムというよりは「ファンドレイジングサロン」のようでした。
NPO法人しぶたね 様
「企業向けの会員募集チラシと、20周年のお礼とお願いチラシをつくりたい」
ラストは、重い病気や障がいのある兄弟姉妹がいる人=「きょうだい」さんを応援する大阪のNPO団体・NPO法人しぶたねさん。
「助成金の依存度を下げたい、でもいつも応援してくださっている方の負担感をむやみには増やしたくない…」と考えているしぶたねさんは、企業寄付に可能性を見出そうと、応援してくれそうな企業さんとの出会い方や訴求を熟考中とのことでした。
その一方で、しぶたねさんは設立20周年でもあります。
いつも応援してくださっている支援者の方々に20周年の活動報告やお礼をお伝えしつつ、これからも見守ってください、という優しいトーンのチラシも準備されていました。
郵便振替を切り取った後に残る、裏面右下のエリアには「しおりにしていただけたらいいな」とかわいいイラストをあしっておられます。
細やかな配慮とやさしい色遣いのイラストは、他の参加者さんからも「すごくかわいい!」と好評でした。
Canvaで制作したデータの印刷入稿レクチャー
各団体ともそろそろデザインができあがりつつあるので、最後に印刷会社に入稿する際のデータ作成方法をレクチャータイムを持ちました。
基本の注意事項として
1.トンボ
2.塗り足し
3.CMYK
4.PDFのフラット化
の4つのトピックスを画面を共有しながらご説明。
※類似のレクチャーはYouTubeでも無料で公開していますので、興味のある方はご覧ください。
また、郵便振替票つきチラシのミシン目加工の依頼のしかたや、三つ折りパンフの加工指示についてもご案内していきました。
※三つ折りパンフの印刷入稿方法についても、動画をご用意しています。
入稿作業はどれだけ経験を積んでもドキドキするもの。「入稿前に不安があれば、いつでもご相談してくださいね!」とお伝えすると、みなさんほっとした様子でした。
ラストスパート、がんばってください!
Canvaで広がる広報の幅!参加者の方からの声
ありがたいことに、今回も参加者の皆さんから心温まる感想をいくつもいただきました。
「めっちゃ勉強になりました!他の団体さんも惜しみなく情報をくれたり、いっぱいほめてくださって、モチベーションが上がりました」
「同じ業界の方のチラシのアイデアとかに触れて、とても刺激になりました。知らないことだらけでいろんな角度からの考え方がとても勉強になりました」
「すごくあたたかい場だなーと思いました。(ガハハの)林田さんの姿勢が惜しみないので、自分もそういうふうにありたいなと思います。
自分の知ってることをみんなに共有したら、自分にも返ってくるし、お互いのためになってみんなハッピーだと思います。林田さんと仲良くしてるといいことあるなあと思います」
などと、くすぐったくなるようなありがたい言葉をたくさんいただきました。
次回は、実際に配った制作物の成果報告会となります。いやー、ドキドキしますね!
ぜひこの記事を読んでくださっているみなさんも、今回参加くださった3団体を今後とも見守ってくださいね。
Canvaの無料講座をYouTubeで公開中!
「第1期 キフフDIYプログラム」に間に合わなかった団体さん、条件に当てはまらなかった団体さんも、ご安心ください!
Canvaの無料講座をYouTubeで公開しています。
https://www.youtube.com/@design4npo/streams
小規模、中規模の団体でもデザインの力で 大規模団体に負けないくらいの寄付や想いを集められたらとの想いでこうしたプログラムや無料講座を展開していますが、「この広報物はプロの力を借りたい…」という時は、お気軽にお問い合わせくださいね。
<お問い合わせ>
株式会社ガハハ キフフ担当:林田
https://kifufu.net/contact/