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お知らせ

2023.11.03

寄付チラシに掲載する写真の選び方のコツとは?/盛岡ユースセンターさんの個別相談会レポート/「第1期 キフフDIYプログラム」


寄付チラシをCanvaで制作するスキルを身につける、NPOのためのレクチャー&実践の機会「キフフDIYプログラム」。2回の基礎レクチャーを終えて迎えた個別相談会。今回は、盛岡ユースセンターの菅原さんと尾形さんからの疑問にお答えしました!

記念撮影

※Canvaの「V」です

制作の前提

今回のプログラムで、通常寄付チラシと遺贈寄付チラシの制作に挑戦したい!
内製できる強みを生かして、改善を重ねていく想定。

今回の個別相談会で盛岡ユースセンターさんとお話しした内容のうち、この記事では他団体にも参考になりそうなことについて、一部ご紹介したいと思います。

 

構成について

Q:遺贈寄付リーフレットに、何を載せるか迷い中です…どう考えれば?

チラシを手に取る方が「活動をよく知らないままに、遺贈寄付リーフレットチラシだけをご覧になる」というシーンを想定しておらず、すでに団体をご存じだったり、活動紹介パンフなどと一緒にお渡ししたりするのであれば、媒体ごとの役割分担をシャープにしてもよいと思います。

・活動を知る…活動紹介パンフ
・遺贈寄付の存在を知る…遺贈寄付リーフレット
・遺贈寄付の詳細を知る…遺贈寄付資料セットやウェブサイト

など、それぞれの役割を想定することで、それぞれの媒体で伝えるべきことをなるべく重複なく、スペースを有効活用して伝えていくとよいと思います。

遺贈寄付チラシの場合、お問い合わせをいただくことを最優先するために団体住所なども省略し、電話番号やメールアドレスを目立たせる、というやり方をされている団体もあります。

素材について

Q:寄付チラシに使う写真では、子どもの顔にボカシなどの加工は入れないほうがいい?

特に子どもが被写体の場合は、当事者としての写真が使えないことはよくありますよね。

イラストだと抽象的になってしまいますし、購入した写真だと他と被ってしまう恐れもあり、理想は当事者のお顔が出ている方が良いとは思います。
皆さんいろんな事情があると思うのですが、あまりそういうボカシ画像を表側にあしらった例は見かけません…。

団体によっては、当事者ではなく知人に代役をしてもらい、目を引く構図で広報用の写真撮影するということもあります。

社会的養護にかかわる団体の場合は、顔を隠したうえで、さらに服からの本人特定を避けるために衣類の色を加工することもありますね。

 

Q:チラシに使う活動写真を選ぶコツは?

複数の写真を掲載するときは、「アップ(寄り)」と「引き」の両方を配置すると、単調にならず、リズム感を持たせることができます。また、活動の幅広さや多様性を示したいときは
・「屋外」と「屋内」
・「国外」と「国内」
・「春夏秋冬」
・「性別や年齢バランス」
なども意識して、異なるイメージのものをバランスよく載せると、活動の幅を示すことができます。
「通常の活動の写真は前に撮ったから今回は撮らなくていいや」と考えるのではなく、そういったバランスも考慮して広報写真をストックしておけるとよいですね。

デザインについて

Q:遺贈寄付チラシ、おすすめの文字サイズは?

高齢などで近いものが見えづらくなっている人向けに作るのであれば、文字のサイズは12pt以上あるとよいと思います。
ただ、チラシを読む人は、遺贈する側とは限らず、ご家族のこともあります。
どんな方が読むのかを想定しておくとよいでしょう。

Canvaについて

Q:Canvaで新規デザインを始めるときに、選んだテンプレートによって使えるメニューは違うのですか?

はい、異なります。制作するものが、画像なのか、プレゼンなのか、動画なのかなどによって、編集画面で使える操作も変わってきます。
デザインを始めるときに適当に選ぶのではなくて、制作物によってテンプレートを選ぶようにしてくださいね。

Q:Canvaのイラスト素材で、似たテイストのほかのイラストを探すコツは?

あるイラストをCanvaで見つけて、それと同じタッチの別のイラストを探したいときは、元となるイラストを選択した状態で上部メニューにある「i」マークをクリックします。

すると、「ブランド:提供元」が出てきます。これが提供している人や会社なので、その文字列をクリックすると、その人や会社が提供したイラストの一覧を選ぶことができます。

もし数が多い場合は、「ブランド:提供元」の下にあるキーワードが、イラストに付与されたタグなので、提供元とこのキーワードで絞り込むと近いイラストを見つけやすくなることがあります。

Canvaの素材情報を見るアニメーション

などなど、いろいろなご質問をいただきました。ありがとうございます!

 

盛岡ユースセンターさん「すでにめっちゃ使ってます!」

盛岡ユースセンターさんからは、「直接リアルタイムで疑問を解決していただけるのはとてもありがたかったです。自団体のスタッフとだけ話をしていると、考えが凝り固まってしまったり、一般的な意見や傾向等が分からなくなることが多いので、“他の団体さんはこうしてますよ”“こういうやり方もありますよ”と色々教えていただけるのが考えの整理にもつながって助かりました。ありがとうございました。」
とのうれしいメッセージをいただきました。ありがとうございます!

「今回のプログラムで、郵振のチラシを作るハードルがかなり下がったので、寄付を募る相手に合わせて違うことを伝えていきたい」との意気込みをいただいており、たいへんうれしく思っています。

Canvaで業務効率化・コストダウンできることによって浮いた時間やお金で、今度は封筒を開けてもらうために「窓付き封筒」とそれに入る「宛名部分を差し込み印刷できる寄付チラシ」をデザインしてみることもできます。
ぜひご活用ください!

 

Canvaの無料講座をYouTubeで公開中!

「第1期 キフフDIYプログラム」に間に合わなかった団体さん、条件に当てはまらなかった団体さんも、ご安心ください!
Canvaの無料講座をYouTubeで公開しています。
https://www.youtube.com/@design4npo/streams

Canvaの無料講座サムネイル一覧

小規模、中規模の団体でもデザインの力で 大規模団体に負けないくらいの寄付や想いを集められたらとの想いでこうしたプログラムや無料講座を展開していますが、「この広報物はプロの力を借りたい…」という時は、お気軽にお問い合わせくださいね。

<お問い合わせ>
株式会社ガハハ キフフ担当:林田
https://kifufu.net/contact/